村民体育大会(10月体育の日の前日)

 9月の終わり頃,集会のお知らせが集落放送によって伝えられる。これは村民体育大会(略して村体)の出場選手を決めるための会である。村体は集落対抗の大会なので,いい加減に選手を決めるわけにもいかない。集落の人数が多ければそれほど負担にもならないが,集落の人数が少ないといくつもの競技を掛け持ちしないといけないために大変である。出席者の間で「ああでもない」「こうでもない」と大いに議論した上で決定される。

 この村体,「参加することに意義がある」的なものではなく,ビックリするほど本気モード。選手が決まれば次は練習である。夕暮れから学校のグランドを借りて,平日はほぼ毎日1~2時間の練習が10日程度行われる。

 そしていよいよ当日。村中の人々がそれぞれの車で村のグランドに集まり,華々しく開催される。応援団は集落ごとにテントを張り,チヂン太鼓を持って熱心に応援。小学生の徒競走,タイヤ回し,水入れ競争,縄跳び,2人3脚,リレーなど,1勝負ごとに一喜一憂。閉会式の成績発表まで気が抜けない。

 大会が終わると,各集落に引き上げての反省会。互いの功をねぎらったり,来年に向けて反省を出し合ったりと,夜遅くまで飲むのである。

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